彼氏の浮気を友達に相談したら名誉毀損で訴えられる事がある?その理由は?

安易な気持ちでパートナーの浮気を第三者に相談すると、場合によっては名誉毀損等で訴えられてしまう可能性があります。
これは既婚の有無や年齢は関係ない話なので、独身カップルでも注意が必要。
パートナーの不貞行為は許せるものではありませんが、感情的になって周囲への配慮を欠いた行動をとってしまうと逆に自分自身がペナルティを課せられてしまいます。
逆に訴えられかねない行為を2つ挙げて解説をしていきます。
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不特定多数の人に言いふらす
ついやってしまいがちな失敗の代表です。
「パートナーが浮気をしているかもしれない?」という不安に加えて、少しでも情報を多く集めようと焦るあまり、信用できる知人だけでなく相手を選ばず相談をしてしまった例です。
結果的にこれは「言いふらす行為」に該当。
これは浮気の事実に関係なく、当事者の社会的評価を下げる内容を言いふらした…として「名誉毀損」として訴えられる要因になります。
(相手が実際に浮気をしていたとしても、名誉毀損は別件として考えられます。)
この時に「浮気の事実がなかった」「浮気相談の内容が事実と異なっていた(話が大きくなっていた)」場合、さらに大きなトラブルに発展。
度が過ぎると違法性が高いと判断され、「侮辱罪」も含めた刑事事件の対象になります。
刑事事件に発展した例としては「彼氏が浮気をした」とSNSに書き込みをしてしまい、話に背ヒレ尾ヒレが付いた上に羽まで生えて、事実無根の内容まで拡散されたケースがあります。
法的な解説は割愛しますが、政治家や芸能人の不倫報道は名誉毀損には該当しない…とされているため、一般人とは別物として考えなくてはいけません。
好奇心や間違った正義感から他人の浮気を暴き出し、芸能レポーター気取りで言いふらしたりしても「名誉毀損」「侮辱行為」「プライバシーの侵害」で訴えられる事になります。
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浮気の事実を公表すると脅す行為
彼氏の浮気を友達に相談した結果「彼氏にちゃんと釘を刺しておいた方が良い!」と結論を出しました。
ここまでは間違っていませんが、彼氏に対して「今すぐ浮気相手と別れないと、この件を勤務先やあなたの両親にもバラす!」と要求すると目的と方法を取り違えた間違いに繋がってしまいます。
これは恐喝罪や強要罪が成立する可能性があり、さらにペナルティとして金銭的な要求や苦役を課す事を要求すると完全にアウト。
相談を受けた側も友達を思う親切心から、一緒になって浮気をした彼氏に過度な要求を突きつけると「恐喝未遂共謀罪」に該当する可能性が出て来ます。
さらに感情的になってしまい「殺してやる!」と騒いだら、殺人未遂の罪も問われかねません。
サスペンスドラマにありがちな「彼女に浮気をした事を会社にバラすって脅かされて…。」という場面をイメージするとわかりやすいでしょう。
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浮気相談が違法行為にならないために気をつけるべき事
基本的に男女の問題は(結婚の有無は問わず)当事者間で解決するのが原則です。
そうは言っても、一人で悩むには荷が重すぎる…という場合は、まず専門家に話を聞いてもらうのが一番です。
恋愛カウンセラーなどは、匿名でも相談を受け付けてくれる事が多いので、まずは問題と気持ちを整理する意味で利用する事をお勧めします。
その結果を踏まえて「浮気の事実をどうやって確認するか?」「その後はどう対応するか?」十分に検討しても遅くはありません。
むしろ、気持ちの整理が付いている分、別れる/別れないの選択も含めて冷静で適切な判断ができるでしょう。
専門家に相談する一番のメリットは、守秘義務があるため社会的評価を下げる内容が拡散されない点。
また、情報と経験が豊富なため、適切なアドバイスをしてくれる点が挙げられます。
感情的になりすぎて目的と手段を取り違えてしまった例は数え切れません。
相手の不貞行為に巻き込まれて不幸な結果にならないように注意してください。